更新7

「あら」

私は、時計を見てそんな素っ頓狂な声を上げた。
12時半をまわっていたからだ。

「まずいわね…」

そんなこんなしていると、更に時間が過ぎた。
1時近い。

「まず、漢字から…?」

ドラゴン桜を読みながら、私は自分をどう変えていけばいいのか不安に思っていた。

「気分が悪い、」

口から、マイナスな言葉が出続ける。
寝たいような気分ではなかった。

だが、私は電気を消して仰向けになった。

「変わる」

ドラゴン桜を読んでいる場合じゃない。
私に必要なのは知識だ。

私は政治を開いた。

「がいち、せんせい、」

知識を。

そして、私は安心するのだ。
ああ、戻ってこられた、と感じる。

「はやく、…」

焦りはよくない。
じっくり、やればいい。
危機感をもちながら…

「おやすみなさい。」

きょうも、だいすきだったよ。

そして私が次に目覚めたのは、06:57だった。
目覚ましをかけておいて正解だ。

彼のことはもう、本当に考えないようにしよう。
少しでも考えそうだったらすぐに回避しよう、

何度も夢を見た。

私が本格的にベットから出る頃には、07:23になっていた。

すべて順調だ。

そして、パンを食べ、支度をし、08:04に車に乗った。

08:08には、すでに経済を聞きながらバスを待っていた。天気は、よくない。

バスが来た。
私の隣には、誰も座らなかった。
lemonが流れる。

ハイヒールが、似合うような人間になりたい。
そして、倫理を深めようと思った。

「自分が思うより恋をしていた
あなたに」

ここから、だ。
と思う。

畳み掛けるような、

そして、サビでどうしても泣いてしまう。

また涙が出てきた、まいったものだ。

耐えられなくて、シンデレラグレイに変える。何が泣かせるのだろう。
優しそうなその声か?
震えるその声を聞くと、心が震えるのだ。

全力、なんて。

そして、政治に変える。

ルイボスティーが飲みたい。
ほしい。

雨が強くなる。

雨音に、萎縮した。

政治の講義が恋しくなり、私は片耳だったイヤホンを両耳につけ、音量を上げた。
更に、Web上でテキストを開く。

衆議院さんが政治家、参議院さんは遊んでると思われてるのか…)

知識だ。

(衆議院さんは、議決についての優越がある、
予算、条約の承認、内閣総理大臣の指名、法律案…
+αで、予算先議権、内閣不信任決議権。)

私の好きな社会科の先生が、参議院をそれはもう、ボロクソにけなした。

笑いそうになった。

気付くと、09:07だった。
バイトの最寄り駅に、もう着く。

さきほど、天気予報を見たら帰りの時間は雨だったから歩くことにしたが、こんなに眠気があるのならなにか対策をすべきだったか。

そんなことを考えながら歩いていたら、ゲンキーに着いた。
薬を見る。
セントジョーンズワートが目に入る。

ぐーぴたを2種類買った。

バブを買うことも視野に入れよう。
いつもの場所に座り、ほっと一息ついた。

メイクをして、髪を整える。
今日も私はかわいい、と心の中で唱える。

09:45だ、そろそろ行かないと。

交通費で500円出費しているのに、これで276円の出費だ。

ぐーぴたっのサイトを見た私は、野菜のぐーぴたっが気になった。
そして、私が食べたぐーぴたっがサイトに載っていないのにも衝撃を受けた。

バイト先の車は多くない。
また、暇な1日になるだろう。
着替えたくもない。

そして、バイトの前半が終わった。
窪田さんは私のことを出来ない子だからとても疎ましがっている。

植田さんは、私に教えてくれようとしている。

ご飯だ、これは調理実習なので実質負担額ゼロ円という魅力的な品だ。

ぐーぴたっのおかげか、窪田さんのあの嫌悪感剥き出しの雰囲気のおかげか、食欲はない。

微妙な、苛立ちがある。

と、思ったら、ものすごい美人さんが新人さんとして入ってきた。
モデルかと思ったら、元キャバ嬢さんだったらしい。

これははんざいです。

お腹がすいた。
ぐーぴたっを食べようか?

とか、思いながら。
短い休憩時間を、Twitterに捧げた。
伊藤賀一先生はものすごく素敵で、そのツイートによく勇気づけられるが。
「好きな人といると、地球に隕石落ちてこねえかな、と思う」
というようなことを書いていて。

ああ、人間なんだな、と感じた。

私は、明日が来なければいいなんて考えたことは無い。
誓っていい。
明日と今日、という境目など考えたこともない。

とか、なんとか言いながら、ぐーぴたっのショコラ味を頬張る。
幸せだ。
なんて、幸せなんだろう。
今の時刻は16:31。
あと、1時間半ある。

(なんかいれて)

キャバ嬢ちゃんがかわいすぎて、これからが楽しみだ。
やはり可愛いは最高である。
私自身が可愛くなったら、毎日鏡を食い入るように見つめて褒めちぎるだろう。

風が、強い。

バイトが終わり、何故かキャバ嬢さまと一緒に帰ることになった。誘ってもらったのだ。ものすごく幸せな時間だった。
ものすごい美人だし、話も面白いし、人生経験も豊富でたまらない人だった。
別れた彼氏は2年半付き合って、同棲までしたけれど、遊んでた子との間に子供が出来て、その子は結婚してたけど離婚してまで彼といたいと言って、その子と彼とこそこそ連絡を取ってるのを見つけて、なんだお前となってさよなら、と。
ドライで美しくて仕事が出来て、しかも車赤のプリウスで中古で自分で買ってて、ああなりたい…と思った。

駅まで送ってもらい、また、夢のような時間だったと思い出す。

素敵だ。

あの子にタメ口で喋ってもらえるのがものすごく嬉しい。
素敵だ、素敵だ。

堂々としていて、はきはきと喋れて。

バックナンバーが好きで。
ワンピースも好きで。

眞由さん、か。
素敵だ。
欲しい。

日記を読み返した。
バブやシャンプーのことをすっかり忘れていた。

政治を詰めよう。
その前に1度、音楽を聞こうか。

高校生ちゃんからLINEが来た。
香水とか買ったことない、どんなのがいいか分からん笑 らしい。
この子もかわいい。
みんな、さみしいのだろうか?
眞由さんは年下が苦手らしいが、高校生ちゃんも美人が苦手なような書き方だ。

この2人は、きっと馬が合わない。
直感的にそう感じた。

私は?

2人と仲良く出来る、私は?

私は?どうして、みんなと?

なんで?
都合よく使えるから?
なんで?

などと、鬱々と考え込んだ。

あの子の、美しい顔が頭をよぎる。

セフレになってた、と。
あんなに美しい生き物を?

理解ができない。
ハイヒールで、その男の

あまり、綺麗とは言えない言葉が出続けたので、思考をとめた。

美しい顔の人間が好きだ。

(私は美しい)

そう、私は美しい。
だから、もっと磨かなければ。
内面も美しく、気高く。

寄宿なんとかのジュリエットを、少し読んだのだが、ものすごく感銘を受けた。
高貴な人間を渇望した。

18:49に、バスの回数券を買いに行った。
2束で、7200円。
高くて驚いた。


母さんに、麗しい子の話をした。
キャバで働いていたことから、拒否感があるらしい。
…あんなに、素敵なのに。

ご飯を食べた。
洗い物をしよう、そして、シャワーを。

ふと、考え込む。

「人間の体は神秘に満ち溢れている。
それを私は知り尽くしたい。」

なめしゃぶりたい。
…言い方が、良くないか。

私にしかできないことを。

気付くと、23:02になっていた。

「あら…?」

おかしいな。と思う。

Twitterを見ていたら1日が終わったような感覚だ。

好きなアプリができた。

腹筋、腕立てなどを管理してくれるアプリだ。

サイクリングも管理してくれると、もっと自転車をがんばれたりするが。